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【症例報告】突き指によるケガ マレットフィンガーⅡ型(疑)

65歳 男性

10日前に野球で捕球の際に右第2指を突き指受傷。

強い痛みはなかったため放置していたが、10日経っても痛み・腫れひかず、伸びないため来院されました。

 

初検時の外観です。赤矢印の関節が腫れています。

 

 

また、第1関節が下へ下垂してしまっており、これ以上自分では伸ばせません。

 

 

第1関節を伸ばす腱付着部での骨折を疑い、エコー観察しました。

右下の健側(ケガしていない側の指)と比較すると、赤矢印のところに骨折を疑わせる所見が観察できました。

 

 

↓徒手整復にて、骨折部で離れていた隙間がなくなり、寄っている様子が確認できます。

しっかりと徒手整復し、その状態を固定で維持できれば、予後もよくなり骨も早くくっつきます。

指先のケガですので、水で濡れても大丈夫な固定材を使用し、骨がくっつくまでの期間をなるべくストレスなく生活できるようにして管理していきます。

 

このようなケガは強い痛みがない症例もあり、放置するとそんまま指が伸びない後遺症が残ってしまいます。突き指では、以外に骨折・靭帯損傷・腱損傷などが隠れていますので、放置せず早めの受診をおすすめします。

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